フィリピンに日系企業が進出しない理由

実は昔、フィリピンで働いていた関係もあってASEANの中でもフィリピンの事は常日頃応援しています。

僕の周りでもフィリピンはASEANの中でも一番これから伸びるよっと言ってる人もいたりします。

フィリピンで出会った元不動産関係の仕事をしていたというおじさんは、

「アジアほとんどの国まわったけど、やっぱりフィリピンが凄いよ。伸びますよ。」って言ってました。

僕の住んでいた地域でも、沢山のコンドミニアムが建設中でフィリピンの勢いを確かに感じました。

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フィリピンが伸びる理由として、

英語ができる。

確かに他のアジアの国に比べてかなり出来ると思います。

タクシーの運転手でもなんとか英語で会話できるレベル。

キリスト教だから。

そのおじさんによると、世界は欧米中心だからやっぱりキリスト教の国が強いそうです。

なるほどと無知な僕は思いました。

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でも、日本に帰ってきてASEANに関係する仕事をしてますが

意外とフィリピンは注目されてない感じがします。

良く聞くのがベトナムとミャンマー。

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フィリピン留学がブームになったことで、

かなりフィリピンのイメージは改善されたと思うのですが。

でも実際フィリピンに進出してる日系企業はかなり少ない。

投資先としてはそんなに魅力がないと言う事です。

 

ASEAN主要国 2014年の日系企業進出数

  1. タイ 1,956
  2. シンガポール 1,149
  3. インドネシア 944
  4. マレーシア 841
  5. ベトナム 679
  6. フィリピン 479

 

その大きな理由の一つが、

電気代がめちゃくちゃ高いからです。

フィリピン大手の新聞サンスターの記事によると、

フィリピン一般家庭の電気料金はU$18.1/キロワット。

日本は大体U$17.9/キロワット。

しかもフィリピンはこの料金で頻繁に停電が起こりますからね。

いくら人件費が安くてもエネルギーコストがこんなにかかってしまっては投資する意味無いですね。

なんで、こんなにフィリピンの電気代が高いのか、

その理由の一つが原子力発電所がないから。

そして、フィリピンの電力会社はアジアで唯一の国営電力会社であるからだそうです。

物価も人件費もまだまだ安い。それに日本からも一番近いASEANの国。

エネルギーコストの面が解消されれば、

一気に日本企業が進出するかもしれません。